[ 最終更新日:2026-05-23(Sat) 21:02 ]
Archlinuxのデスクトップ化で、より使いやすい環境に仕上げ
1.はじめに
すでに基本的なインストールを終えたら、あとはプラモデル感覚で好きなように育てていけばよい。
が、それでもサーバーでなければデスクトップの環境が便利である。
そこで、デスクトップに仕上げるために操作手順をメモ。
特に nvidia や intel のドライバに変更があったようなので、書き改めた。
2.デスクトップに最低必要なもの
- X Windowシステム(ディスプレイサーバー)、そのためのビデオドライバーのインストール
- デスクトップ環境
- ディスプレイマネージャー(これは必須ではないが、どうせデスクトップにするのであればこれまで使うべき。)
- 日本語入力・表示環境
- サウンド
- プリンター
※ 最後の2つは必須ではないけど。あったら便利。いや今日では必須かな?
3.ディスプレイサーバー、そのためのビデオドライバーのインストール
(1)インストール
1.どのドライバを仕様すべきか特定するために
$ lspci -k | grep -A 2 -E “(VGA|3D)”
02:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GM107GL [Quadro K2200] (rev a2)
Subsystem: Hewlett-Packard Company Device 1097
Kernel driver in use: nvidia[^1]
- ドライバのインストール
$ sudo pacman -S xorg-server xorg-xinit
$ sudo pacman -S nvidia nvidia-utils1 [^2]
warning! [^1] 現在このドライバは提供されておりません。 [^2] intel、amdの場合は カーネルに入っているそうで、 これに openGL用に mesa ドライバがあれば事足りるが、プロプライエタリなドライバを使用したければ、intel の場合は、xf86-video-intel amd の場合は xf86-video-amdgpu 汎用では xf86-video-vesa が使えるようだ。なお、nvidia はフォローされなくなったカードが出るなど、特殊な状況にあるため、こちらを参照してください
(2)設定
- HOOKS 行から kms の削除
これを実行しないと 4Kを 60Hz で出力できなかった
$ sudo nano /etc/mkinitcpio.conf
HOOKS=(base udev autodetect modconf kms keyboard keymap consolefont block filesystems fsck) # kmsを削除
- mkinitcpio の再構成と再起動
$sudo mkinitcpio -p linux
$ sudo shutdown -r now
- DRM カーネルモードの設定
$ sudo /etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX=”nvidia_drm.modeset=1″
6行目””になっているところにnvidia_drm.modeset=1の値を入れる
sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg # grub の再構成
- 自動更新のための pacman.hookの作成
$ sudo mkdir -p /etc/pacman.d/hooks
$ sudo nano /etc/pacman.d/hooks/nvidia.hook
[Trigger]
Operation=Install
Operation=Upgrade
Operation=Remove
Type=Package
Target=nvidia
Target=linux
[Action]
Description=Update Nvidia module in initcpio
Depends=mkinitcpio
When=PostTransaction
NeedsTargets
Exec=/bin/sh -c ‘while read -r trg; do case $trg in linux) exit 0; esac; done; /usr/bin/mkinitcpio -P’
4.デスクトップ環境
ミッキーマウスの壁紙はいただけないけど、操作性は最高。この時点で、ウェブブラウザをインストールしておくと、後々ネット上を調べながら設定できるので便利。
$ sudo pacman -S xfce4 xfce4-goodies firefox
5.ディスプレイマネージャのインストール
これをインストールしないときは、コマンドで startxfce4 と入力しなければならないが、これがあればxfceを自動的に立ち上げてくれる。当初は sddm を使用していた。記録はその時のもの。現在は ly を使用しているインストール方法は変わりない。
$ sudo pacman -S ly
$ sudo systemctl start ly@tty2
無事立ち上がったら
$ sudo systemctl enable ly@tty2
でもキーボードの配置が英語になってしまう。支障がある場合は以下の設定ファイルを作成する。
$ sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/00-keyboard.conf
Section “InputClass”
Identifier “system-keyboard”
MatchIsKeyboard “on”
Option “XkbLayout” “jp,us”
Option “XkbModel” “pc104”
Option “XkbVariant” “,dvorak”
Option “XkbOptions” “grp:alt_shift_toggle”
EndSection
6.日本語入力環境( fcitx5 + fcitx5-mozc )
fcitxはすでに開発終了で、fcitx5 がその後継だそうなので、これからは fcitx5 を使おう。インストールも、設定も簡単だ。また ibus と異なり、こちらは標準的なパッケージなので、pacman ヘルパーの力も借りる必要がない。
$ sudo pacman -S fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-gtk fcitx5-qt fcitx5-configtool otf-ipafont
インストールはこれだけで完璧。
$ sudo nano /etc/environment
GTK_IM_MODULE=fcitx5
QT_IM_MODULE=fcitx5
XMODIFIERS=@im=fcitx5
ログアウト後、fcitx configuration tool を立ち上げて、右側検索欄に mozc として検索、出てきた Mozc を左側に < で登録すれば終了。
日本語の切り替えには、「全半角」キーや「CTRL+SPACE」キーなどが使える。設定次第だが。
7.サウンド環境
HDMIによるサウンドの出力は、ディスプレイ内蔵のため音質が劣るとの指摘も見受けらるが、手軽さとデスク周りの整頓という点で大変スマートな方法ではないかと思う。音を出力する仕組みは大変複雑なようで私の理解を超えているが、意外に簡単に出力できた。
$ sudo pacman -S pulseaudio pavucontrol pulseaudio-alsa
メニューから pavucontrolを立ち上げると、ミュートも解除できるし、HDMIも選択できるようになる。
Panasonic の cf-sv9 を使用の方は、上記に加え、sof-firmware と pulseaudio-git のインストールが不可欠でした。
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Panasonic_CF-SV9
8.プリンターの設定
$ aurman -S cups brother-dcpj582n cups-pdf
私の環境では、cups-pdf がないと、「印刷(Job)は完了」と表示されるも、プリンタは印刷を開始しないだけでなく、プリンタのスタンバイを解除できませんでした。
https://wiki.archlinux.jp/index.php/CUPS
$ sudo systemctl start cups
$ sudo systemctl enable cups
localhost:631 にアクセス
ipp://xxx.xxx.xxx.xxx/ipp/port1
ドライバを選択後、プリンタの初期設定を行って終了。