1.はじめに

すでに基本的なインストールを終えたら、あとはプラモデル感覚で好きなように育てていけばよい。

が、それでもサーバーでなければデスクトップの環境が便利である。

そこで、デスクトップに仕上げるために操作手順をメモ。

2.デスクトップに最低必要なもの

  1. X Windowシステム(ディスプレイサーバー)、そのためのビデオドライバーのインストール
  2. デスクトップ環境
  3. ディスプレイマネージャー(これは必須ではないが、どうせデスクトップにするのであればこれまで使うべき。)
  4. 日本語入力・表示環境
  5. サウンド
  6. プリンター

※ 5と6は必須ではないけど。あったら便利。いや今日では必須かな?

3.ディスプレイサーバー、そのためのビデオドライバーのインストール

(1)インストール

$ sudo pacman -S xorg-server xorg-xinit

$ sudo pacman -S nvidia nvidia-utils1

※1 インテルの場合はxf86-video-intel 汎用では xf86-video-vesa amdの場合はxf-video-amdgpu mesa どのドライバをインストールすべきか?迷ったら以下を実行して確認

$ lspci -k | grep -A 2 -E “(VGA|3D)”

02:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GM107GL [Quadro K2200] (rev a2)
Subsystem: Hewlett-Packard Company Device 1097
Kernel driver in use: nvidia

(2)設定

2023/03/26 追記 nvidiaの場合は、ちょっと設定がややこしいので、記録した

① HOOKS 行から kms の削除

これを実行しないと 4Kを 60Hz で出力できなかった

$ sudo nano /etc/mkinitcpio.conf

HOOKS=(base udev autodetect modconf kms keyboard keymap consolefont block filesystems fsck) # kmsを削除

② mkinitcpio の再構成と再起動

$sudo mkinitcpio -p linux

$ sudo shutdown -r now

③ DRM カーネルモードの設定

$ sudo /etc/default/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX=”nvidia_drm.modeset=1″

6行目””になっているところにnvidia_drm.modeset=1の値を入れる

$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg # grub の再構成

④ pacman.hookの作成(自動更新のため)

$ sudo mkdir -p /etc/pacman.d/hooks

$ sudo nano /etc/pacman.d/hooks/nvidia.hook

[Trigger]
Operation=Install
Operation=Upgrade
Operation=Remove
Type=Package
Target=nvidia
Target=linux

[Action]
Description=Update Nvidia module in initcpio
Depends=mkinitcpio
When=PostTransaction
NeedsTargets
Exec=/bin/sh -c ‘while read -r trg; do case $trg in linux) exit 0; esac; done; /usr/bin/mkinitcpio -P’

4.デスクトップ環境

$ sudo pacman -S xfce4 xfce4-goodies chromium

(ミッキーマウスの壁紙はいただけないけど、操作性は最高。この時点で、ウェブブラウザをインストールしておくと、後々ネット上を調べながら設定できるので便利。)

5.ディスプレイマネージャのインストール

これをインストールしないときは、コマンドで startxfce4 と入力しなければならないが、これがあればxfceを自動的に立ち上げてくれる。当初は sddm を使用していた。記録はその時のもの。現在は ly を使用しているインストール方法は変わりない。 

$ sudo pacman -S sddm

$ sudo systemctl start sddm

無事立ち上がったら

$ sudo systemctl enable sddm

でもキーボードの配置が英語になってしまう。

なので、以下の設定ファイルを作成する。

$ sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/00-keyboard.conf

Section “InputClass”
Identifier “system-keyboard”
MatchIsKeyboard “on”
Option “XkbLayout” “jp,us”
Option “XkbModel” “pc104”
Option “XkbVariant” “,dvorak”
Option “XkbOptions” “grp:alt_shift_toggle”
EndSection

 

6.日本語入力環境( fcitx5 + fcitx5-mozc )

fcitxはすでに開発終了で、fcitx5 がその後継だそうなので、これからは fcitx5 を使おう。インストールも、設定も簡単だ。また ibus と異なり、こちらは標準的なパッケージなので、aurman ヘルパーの力も借りる必要がない。

$ sudo pacman -S fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-gtk fcitx5-qt fcitx5-configtool otf-ipafont

インストールはこれだけで完璧。

$ sudo nano /etc/environment

GTK_IM_MODULE=fcitx5
QT_IM_MODULE=fcitx5
XMODIFIERS=@im=fcitx5

ログアウト後、fcitx configuration tool を立ち上げて、右側検索欄に mozc として検索、出てきた Mozc を左側に < で登録すれば終了。

日本語の切り替えには、「全半角」キーや「CTRL+SPACE」キーなどが使える。設定次第だが。

7.サウンド環境

HDMIによるサウンドの出力は、ディスプレイ内蔵のため音質が劣るとの指摘も見受けらるが、手軽さとデスク周りの整頓という点で大変スマートな方法ではないかと思う。音を出力する仕組みは大変複雑なようで私の理解を超えているが、意外に簡単に出力できた。

$ sudo pacman -S pulseaudio pavucontrol pulseaudio-alsa

メニューから pavucontrolを立ち上げると、ミュートも解除できるし、HDMIも選択できるようになる。

cf-sv9 を使用の方は、上記に加え、self-firmware と pulseaudio-git のインストールが不可欠でした。

https://wiki.archlinux.jp/index.php/Panasonic_CF-SV9

 

8.プリンターの設定

$ aurman  -S  cups brother-dcpj582n caps-pdf

私の環境では、cups-pdf がないと、「印刷(Job)は完了」と表示されるも、プリンタは印刷を開始しないだけでなく、プリンタのスタンバイを解除できませんでした。2024/10/24追記

https://wiki.archlinux.jp/index.php/CUPS

$ sudo systemctl start cups

$ sudo systemctl enable cups

localhost:631 にアクセス

ipp://xxx.xxx.xxx.xxx/ipp/port1

 

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